小説・仮面ライダータルフ 第3話「中毒」

書き忘れたんですが、タルフの色は赤です
なので1話を少し直しました
 
朝になって目が覚めた熱海闘牙はフリスクのケースを手に取った
そこからフリスクを2粒出し口に放る
たちまち清涼感とミントの香りが口の中に広がる
もう1粒食べようとしたが、ケースは空だった
闘牙はため息をついて、立ちあがった
彼が引き出しを開けると、中には様々な色のフリスクケースがある
闘牙はほくそ笑んだ

広樹は歩人に入り、スミスに声をかけた
「貴子さんいます?」
店の奥から出てきたスミスが残念そうに言う
「東北の方にゴブリンが出たから、それに行った。なんかあったのか?」
「昨日、貴子さんが助けてくれて」
貴子はいつも日本中を駆け回っている。昨夜広樹を助けた後にすぐいなくなったのもそのせいだろう

数分後、街を歩いていた広樹は名前を呼ばれた
後ろを見てみると、美嘉がいた
「昨日も会いましたね」
「はい、そちらの店を伺うところなので」
広樹が取材のことを聞こうとしたその時、オバサンの叫び声が聞こえてきた
「スリよー!!」
広樹は黒い服装の男がカバンを持って走っているのを見つけた
「すいません。ここにいて!!」
美嘉に早口で言うなり、広樹は全速力で追いかけた
だがすでに他の男が泥棒を追っていた
男はタックルして泥棒を転ばし、カバンを取り返した
「奥さん、カバンです」
「ありがとうございます」
男はカバンを渡した後、ズボンのポケットに入っていたフリスクを食べた
男が広樹に近づく
「熱海闘牙だ、君もアイツを追っていたな。名前を聞いてもいいかな?」
「瀬戸広樹です。何をしているんですか?」
「ただの会社員だ」
そうつぶやくとその場から離れていった

広樹は美嘉のいるところに戻った
美嘉が聞いてくる
「どうなったんですか?」
「別の人が解決しました。ところで取材はいつですか?」
「2日後になりました。あの…これいります?」
美嘉がカバンの中から出したのは、映画のチケットだった
広樹がとっさに「一枚余ってるからいっしょに行こうパターン」だと予想する
「仕事の関係でもらったんですけど、私こういうの苦手で」
たしかにチケットの写真はグロい
つまりチケットは一枚で、美嘉は来ないということだ
「一枚余ってるからいっしょに行こうパターン」ではなかった
ドラマのような展開があるわけなく、広樹は軽く落ち込んだ

闘牙はラフな服装で15階建のビルに入った
入り口には「ELF Corporation」と書いてある
闘牙は最上階でエレベーターを降り、社長室に向かった
ノックすると、すぐに返事が返ってきた
高級そうなスーツを着た40代の男がデスクの椅子に座っていた
「闘牙、やっかいな事になった」
闘牙が慎重な顔つきになる
「どんな事ですか?」
「エルフ族の介入が必要だ」
闘牙はフリスクを3個口に運んだ

昼間だが暗い地下道で新たなゴブリンが人を襲っていた
赤茶色で右腕に針が付いているサソリのゴブリンだ
そのスコーピオンゴブリンは腕の針を飛ばし、サラリーマン風の男に当てた
サラリーマンは悲鳴を上げながら、体が溶けて泡になっていく
サラリーマンの悲鳴は途絶えた

とりあえずチケットをもらった広樹は自宅マンションで寝ていた
だが電話が鳴り、飛び起きた
その電話を切るとすぐに家を出た

広樹は地下道の階段を駆け降りた
「見つけたぞ、ゴブリン!」
そこにはスコーピオンゴブリンがいた
スコーピオンゴブリンが腕の毒針を広樹に飛ばす
針は風の渦によって遮られ、中からタルフが現れた
寄って来た敵をキックで退け、そこにパンチを叩き込む
スコーピオンゴブリンは煙幕を出し、地下道から逃げた
地上に出たタルフが周りを見渡すと、200メートル先に敵がいた
タルフがいつものバイクに乗ると、赤いタルフ仕様のバイクに変わった
元のホンダXR250とほぼ同じ形をしていて、横にHobit Strikerと書かれている
タルフはそれに乗り、敵を追いかける
ホビットストライカーの前に出したホビットの紋章をくぐると、バイクが光に包まれた
そのままスコーピオンゴブリンに突進すると、敵は木っ端微塵に爆発した

タルフが広樹に戻って家に帰ろうとすると、後ろから誰かが現れた
「タルフ、いや広樹くん。着いてきてくれ」
広樹はつい大声になる。その相手は闘牙だった
「他の人に言わないでください!」
「ああ、他言はしない。いいからいっしょに来てくれ」
「なんで、あなたと?」
「俺たち、エルフ族の決定だ!」
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